起業家の協業は立ち上げのタイミングからこそ必要なのです。それは何故なのかの考察を記載してみました。

企業体によってはB2C(ビジネスtoカスタマー)もあればB2B(ビジネスtoビジネス)もあります。会社が個人に何かを販売するのはB2Cですが、一人ひとりからの売上はそんなに莫大にはなりません。自動車や、不動産、金融であれば、割と大きくなりますが、通常多くの個人にバンバン売れていくものは、そこまで単価が高いものは無いと思います。
それだけに、多くの顧客を獲得してビジネスをやった場合、もちろん目を見張るほど伸びていくことはありませんが、逆に突然0になるリスクも少ないと考えます。

逆に会社が会社に何かを売るいわゆるB2Bであれば、依頼案件1つのお見積り金額も多く、色々なことにチャレンジできるなど、大変ですが楽しさがあります。
期待度も高まりますが、お客様が、「やっぱりやめます」という判断を下すと、案件そのものを消失するというリスクを伴います。

成長の足がかりに多くのお金が動くのはとても期待できますが、案件がなくなればそこで終わりという多くの危険をはらんでいます。バランスが大事ですね。

独立起業して飲食店や小売店を営むのでなければ、多くはB2Bの恩恵を受けます。それがスタンダードになると金額も大きいですし、将来性があるようにも見えるためB2Bをライフワークのように考えがちだと思います。ところがふと案件が消失した途端に他の会社から業務を求め始め、いつしか独立した意味もないぐらいに1社、ないしは2社に身を捧げてしまい、大きめの案件もないのに、その会社の運用等を担い、自分の時間を多大に取られてしまうことになります。

気持ちではわかっているのです。B2B案件が繁忙なときにこそ、次の収入が約束されるため無理してでも時間を取ってB2C事業を立ち上げないとバランスはとれません。
でも現実はどうでしょう。そんなに簡単にはいきません。

そしてその時になって慌てて腕組みをしながら、事業を考え実行する。しかしB2Bで時間を取られ、計画で時間を取られやがて自分のスキルセットと現実の稼働可能時間について限界を感じるのです。

あとはもう皆さんご存知のとおりです。眼の前のライスワークを見つめこなす日々のルーティンです。
ある程度の業務が見つからなければ考える時間もあるでしょう。しかし、周りの人脈も皆、目の前のライスワークをこなし続けることにライフタイムを注いで居たらどうでしょうか?素敵なアイディアを見つけても協力してくれる人を探すのに一苦労です

B2Cで頑張るメンバーにはB2Bへの、B2Bで頑張るメンバーにはB2Cへのアプローチをお互いに打ち合わせたり、相談したりしながら、ときに壁を打破する解決のチカラとして活用してほしいと考えています。

失われた30年の中で、従業員の所得ベースアップや環境整備を行ってこなかった大部分の中小企業に所属して、耐えながら働く状態ではなく、それぞれが自分たちの幸せを追求して、独立しながらもお互いに協業していく組織が作れないかと。平たく言えば長いものに巻かれながら独立できないのかという欲張りな考え方です。

IT技術等の台頭によって、個人スキルを補助するハイテクノロジーが進化してきました。
結果、個人で独立することにより税収をくまなく徴収するための社会的気運と仕組みづくりの青写真ができました。
その計画に載せられ、小さな個人の力が弱く細かく砕かれて、大企業と個人が更に格差の渦に飲まれようとしています。

技術者やスキルを持つ人々が、未来へのモチベーションを持って互いを助けつつ、より良い人生を目指して行けることを形にしました。

独善的な気持ちは誰も捨てられません。しかし「情けは人のためならず」です。情けは人のためではなく、やがて自分に帰ってくるということわざですが、自身の未来の目標のためにお互いに協力していければいいのです。
現存するコミュニティは皆さんのチカラで皆さんがやりやすいように育ててくれればいい。
基本のルールは守っていただきたいですが、それすら皆で成長させていけばいいと考えます。

これから起業しようと考える方、起業とはどういう感じなのか知りたい方、起業に所属しながら助けていけるのではないかと考えている方。
いろいろな皆さんが個人として輝き、同じベルトの中で活動できる日を楽しみにしています。

Comments are closed